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レスポールタイプ製作 10

指板R加工

指板表面に、NCプログラムでR加工する。

本来、レスポールの指板は均一Rになっているが、

フレット擦り合わせの容易さから円錐指板にしている。(コンパウンドラディアス)

数種類のNCプログラムを使い、材料が欠けない様に注意する。

インレイも隙間なく仕上がった。

指板両サイドの余分な部分をNCプログラムで除去。

ここでも材料の欠けに注意する。

NCの加工痕を丁寧にサンドペーパーで消していく。

 

オレンジオイルを塗布し、傷の有無を確認。

ストレートエッジを当て、各弦の位置での直線度を確認する。

円錐に仕上げているので、1弦、6弦の位置でも完全に直線になる。

均一Rの指板では、1弦、6弦の位置でストレートエッジを当てると、

ナット側と指板エンド側に隙間ができる。

このため、均一Rの指板はフレット擦り合わせの際、ハイポジションだけでなく、

8~10F近辺も念入りに作業しなくてはならない。

円錐指板を正確に仕上げた場合は、ハイポジションを除けば、擦り合わせの際、

フレットを削る量が少なく済む。