バールメイプルトップギター製作21

ボディトップ・ヘッドトップオイル処理

このギターは、2020年サウンドメッセ展示用に製作したもの。

この類の仕上げは、タイガーアイフィニッシュと呼ばれている。

PRSのプライベートストック等のハイエンドギターで採用される塗装方法である。

オイルを使用して杢を強調してやるのだが、これが結構難易度が高い。

今回のバールメイプルも、この方法で杢を強調してやる。

ボディトップの生地仕上げを終えた画像。

この状態でも杢はかなり出ている。

オイルをたっぷり塗り、ウエスで満遍なく擦り込む。

擦り込みを終えた図。

これでは、オイルの濃い部分と薄い部分の濃淡の差が少ない。

濃淡の差をつけるため、余分なオイルを除去していく。

少し濃淡の差が出てきた。

再びオイルをたっぷり塗布し、擦り込んだ後、余分なオイルを除去。

この工程を数回繰り返す。

この程度、濃淡の差がつけば終了。

処理前と比較すると、かなり派手になった。

タイガーアイフィニッシュの場合は、

オイルの淡く白い部分を黄色に染めるのだが、

今回は、このまま仕上げていく。

ヘッドトップはボディトップと共木なのだが、

こちらは、ボディトップと比較すると杢の出具合は弱い。

しかし、オイル処理を施すと、この程度杢は強調される。