ピックアップワインダー製作 29

ピックアップ結線・配線3

ハムバッカー 直列(シリーズ)・並列(パラレル)

ハムバッカーをノーマルに使用する場合、2つのコイルを直列(シリーズ)に接続する。

2つのコイルは、互いに逆磁極・逆巻きになっている。

実際、ハムバッカーを製作する際、2つのコイル同じ巻き方向で製作するのだが、

片側のコイルのHOTとCOLDの接続を入れ替えることにより、

片側のコイルを事実上、逆巻き状態にしている。

先日製作したハムバッカーの抵抗値とインダクタンスを計測。

抵抗値は9.29kΩ、インダクタンスは5.23H(ヘンリー)。

2つのコイルを並列(パラレル)に接続しても、

直列の場合と同様にノイズを小さくすることが出来る。

しかし、インダクタンス・抵抗値が直列の場合より小さくなり、

直列(シリーズ)とは異なったサウンドになる。

並列接続の抵抗値は2.32kΩ。

1つのコイルの抵抗値は4.65kΩなので、

並列合成抵抗値は、計算でも求められる。

4.645kΩx4.645kΩ/4.645kΩ+4.645kΩ=2.322kΩ。

インダクタンスは、1.31H。

直列でのインダクタンスは5.23Hだったので、結構下がっている。

並列(パラレル)では、直列(シリーズ)より、

出力が下がり、高域の強いサウンドとなる。

リアハムをパラレル配線にし、ギターのトーンを絞ると、

ピックアップによっては、ワウペダルの半止めの様なサウンドになるので、

マイケル・シェンカーファンは気に入るかも。