ピックアップ結線・配線1
ハムバッカー結線
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sef662617a094ec9f/image/ibb0f54808271f995/version/1658576581/image.jpg)
ピックアップの製作を始めた際に、確認すべき基本的事項がいくつかあった。
確認するには、実際にピックアップを分解するのが一番手っ取り早い。
30年以上貯め込んだ不要ピックアップの中から、
断線してしまったSD社のピックアップを選び、分解・検証した。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sef662617a094ec9f/image/i5972678b21701bbc/version/1658576641/image.jpg)
最初に確認したのは、ポールピースの磁極。
スクリュー側ポールピースは、磁石のN極が引き寄せられたのでS極。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sef662617a094ec9f/image/i5a4a1f277b365c35/version/1658576608/image.jpg)
同様にスラッグ側ポールピースはN極であると判明。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sef662617a094ec9f/image/ie4bbf2df53fc9229/version/1658576671/image.jpg)
次いで、4コンダクター線の黒・白・赤・緑の各線が、
どの様に結線されているかを確認する。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sef662617a094ec9f/image/ib55c2f545b6454dc/version/1658576701/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sef662617a094ec9f/image/ibbfedef0fcaf33d0/version/1658576743/image.jpg)
ボビンの保護テープを剥がすと、どちらのコイルも巻きはじめに黒リード線、
巻き終わりに白リード線が取り付けられており、
それらが4コンダクターの黒・白・赤・緑に結線されていた。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=950x10000:format=jpg/path/sef662617a094ec9f/image/i5545abc6573e1a25/version/1658576766/image.jpg)
それらを図にまとめるとこうなる。
ワイヤの巻方向は、スクリュー側もスラッグ側も上から見て反時計回り。
2つのコイルの巻方向が同じであっても、
スラッグ側の巻き始めをHOTアウトプットに結線、
スクリュー側の巻き始めをコールドに結線すれば、
2つのコイルの巻方向は事実上逆となり、ハムノイズはキャンセルできる。
スクリュー側の巻終わりを赤、スラッグ側の巻き終わり白とし、赤と白を結線。
二つのボビンの磁極が逆であるため、アウトプットは二つのボビンの合計になる。
最初に分解したピックアップがSD社のピックアップだったので、
現在、製作しているピックアップの結線は、
SD社の結線と同じ色(黒HOT・緑COLD・白+赤結線でシリーズ)になってしまった。