ロッド溝NC
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sef662617a094ec9f/image/i28c2ca3ed9c1a456/version/1644130056/image.jpg)
上の図は、以前24Fギター試作の際に設計したトラスロッドカーブ側面図。
トラディショナルなシングルトラスロッドで調整はヘッド側。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sef662617a094ec9f/image/i15e11e3433799e22/version/1644130074/image.jpg)
カーブをつけてロッドを仕込むため、グリップを極端に薄くできない。
今回試作する7弦は、1Fで18mm、12Fで20mmのグリップ設定。
ロッド溝の最も深い場所では、グリップ表面まで、
1.5mm程度しか残らない。これでは心許ない。
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1F-18mm、12F-20mmのグリップでは、ダブルロッドを使うことにした。
ダブルロッドはロッド溝底にカーブを付ける必要がない。
そのため、深さ9mmのストレート溝を掘るだけでロッドを仕込む事ができる。
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ダブルロッド溝をモデリングしたもの。
9mmのストレート溝とロッド調整部分だけを加工すれば良い。
カーブをつけて仕込むシングルロッドより手軽で加工難易度も低く、
何よりカーブを設計する必要がないので、
ギター自作派の方にはオススメだ。
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NCプログラムも単純だが、溝幅と深さのコントロールには充分な注意が必要。
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ダブルロッドには熱収縮チューブを被せてある。
仕上がった溝にロッドをハメてみる。
緩過ぎずタイト過ぎず、
且、ネック上面とロッド上面が面一になる様に調整。