ピックアップワインダー製作 13

ホールIC  ピックアップマグネット磁力計測

前回、ホールICをブレッドボードに差し込んでテストしたが、

電圧があまり安定しなかったので、

ユニバーサル基板にハンダ付し、ソケットを取り付けた。

また、Arduinoには電圧値を磁力値に変換するプログラムを追加した。

ディスプレイに表示する磁力単位は、mT(ミリテスラ)。

80mTのエレキバンを計測。78mTを計測。

2mT少ないが良しとした。

 

続いて、130mTのエレキバンを計測。

N極とS極で僅かに計測値が違うが、誤差の範囲だ。

N極とS極の計測値の絶対値平均が磁力値と考えるべきだろう。

ここまでくると、実際のピックアップ用マグネットを計測したくなる。

まずは交換用に入手したAlnico2ラフキャスト。

73mTと-75mTを計測。平均74mT(740ガウス)となった。

ヴィンテージハムの磁力値の範疇だ。

同様に入手していたAlnico4。こちらもラフキャスト。

80mTと-86mTを計測。平均83mT(830ガウス)。

やはりAlnico4の方がAlnoco2より磁力が強い。

次にSD社の定番ヴィンテージタイプ。

ピックアップ裏のネジを緩めてマグネットを抜き出す。

マグネットはAlnico5だ。

129mTと-123mTを計測。126mT(1260ガウス)。

エレキバン130と、ほぼ同じ数値だ。

この磁力の強さは、ヴィンテージタイプの範疇を超えている気がする。

次は、SD社のAlnico2搭載モデル。

68mTと-74mTを計測。71mT(710ガウス)。

交換用のAlnico2マグネットとほぼ同じ磁力だ。

最後は、SD社のセラミックマグネット搭載モデル。

207mTと-206mTを計測。206.5mT(2065ガウス)。

少し数値が高すぎる気がする。エレキバン200を購入し再調整するべきか。

それでも、やはりハイパワーピックアップは磁力が強い。

今回計測した数値は、あくまでホールICのテストとして出た数値で、

精密・正確なデータではないが、マグネットの磁力を相対的に比較することは可能だ。

軽く50種類以上ピックアップを保有しているが、

マグネットの磁力は、全て計測しておくべきかもしれない。