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24フレットギター試作 16

指板接着

ロッドを埋め込んだフタ部分も含めて、

指板接着面の平面出しをする。

この部分に歪みや凸凹があると、綺麗で均一な接着面が得られない。

今回使用するインディアンローズ指板。

画像奥側が反っている。

このままでは接着後に悪影響が出るので、

修正のための平面出しをする。

指板材が7mm弱と薄いため、フライスやNCは使いづらい。

ここは、プレーナーに頼る事にした。

曲がった先端部分だけにプレーナーをかける感じで、

フラットな面に近づけていく。

ある程度フラットになったところで、

プレーナーを全面にかけてやる。

これで指板・ネック側ともに綺麗な歪みのない接着部の面が得られた。

指板とネック材を、しっかりとしたクランプで固定。

直接クランプするのではなく、

指板の幅程度のローズやエボニーの硬い端材をパッドとして使用する。

最近は、ベースだけでなくノーマルなギターにも、

カーボンロッドを埋め込むことが多くなっている様だが、

自分は、超極薄グリップや27インチスケールギター、7弦ギター、ベースにのみ使用している。

納期短縮や工程削減、量産における安定性やメンテナンスを考えると、

カーボンロッドやロースト材は便利だし、有効な手段だ。

しかし、ヴィンテージタイプのLPやSTにカーボンロッドを入れたり、

ロースト材を使うのには、少なからず抵抗がある。

(歳のせいで少し頭が固くなっているかも?)

今後は、ヴィンテージ仕様のギターとモダン仕様のギターを、

もっと明確に分けたラインアップにしていく必要がありそうだ。