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24フレットギター試作 2

ジョイント位置

現在ラインアップしている22FタイプのCAD図面。

24F仕様にするには、

ネックとボディのジョイント位置とジョイント方法を決めなくてはならない。

ジョイント方法はスタンダードな金属プレート4点止めにした。

問題は、ジョイント位置。

22F仕様では16F位置のジョイントで、ポケット長さ76.5mmにしている。

ジョイント位置その1。

ボディシェイプを一切変えず、ネックジョイント位置を18Fにし、

ブリッジをヘッド側に移動する方法。

この方法が一番安易で楽ではある。

しかし、ブリッジがエルボーカットから離れ、ストラップピンも15F近辺となり、

22F仕様から持ち替えると多少の違和感を感じるかもしれない。

ジョイント位置その2。

ボディのブリッジ位置は変更せず、ジョイント位置を18Fにし、

ボディシェイプを変更する方法。

カッタウェイを深くし、ボディのヒール位置を18Fまで移動する。

ブリッジ位置とストラップピンの位置関係も22F仕様と変わらず、

違和感なく使用できる。このタイプでヒールをカットしたり、曲面にしたものが多い。

難点は、18Fジョイントのため、若干ネックに負担がかかる事と、

ロッドカーブを24F仕様として新たにデザインしなければならない事。

ジョイント位置その3。

ボディのブリッジ位置を変更せず、

尚且つ、22F仕様と同様にジョイント位置を16Fにして、

主に、高音弦側のカッタウェイを深くしたもの。

ただ、23・24F部の指板を、つば出しにしない場合、

ネックポケットの長さが100mmほどになってしまう。

また、せっかく24Fまであるのにヒールが邪魔で弾きにくい。

JoeSatrianiの24Fモデルがこんな感じのジョイントだと思う。

メーカー名やモデル名は出せないが、今まで所有した24Fギターで、

残念ながらデッドポイントが出たものが数本ある。

いずれも高音弦側のみならず、

低音弦側にも深いカッタウェイが施されていた。

そのトラウマも含め、ジョイント位置とカッタウェイの深さは、

じっくり考えて、決めたいと思う。